単元解説

CDPとLLDP

スイッチングCCNA

直接接続されたネットワーク機器の情報を自動的に交換するCDPとLLDPについて、仕組み、確認できる情報、運用上の注意点を学びます。

図版:Net Basics Labタップして拡大
CDPとLLDPの要点を図解しています。

この単元で学ぶこと

ネットワークの配線や接続先を調べるとき、直接つながっている相手の機器名、接続ポート、機能、管理アドレスなどを確認できると、構成把握と障害切り分けが速くなります。

この単元では、CDP、LLDP、隣接機器、デバイスID、ポートID、システムケイパビリティ、管理アドレス、TLV、TTL、CDPネイバーテーブルを学びます。

隣接機器検出とは

隣接機器検出は、直接接続されたネットワーク機器同士が、自身の情報を定期的に広告し、相手の情報を収集する仕組みです。通常はL2の範囲で動作し、ルータを越えて遠隔地の機器を探索するものではありません。

取得した情報は、配線図の確認、未記録の接続先の特定、ポート誤接続の調査、初動の障害切り分けに役立ちます。

CDPとは

CDPはCisco Discovery Protocolの略で、Cisco機器で使われる隣接機器検出プロトコルです。CDPを有効にした直接接続のCisco機器間で、機器名、ポート、プラットフォーム、機能、管理アドレスなどの情報を交換できます。

CDPはCisco独自の仕組みであるため、他ベンダー機器との相互運用を前提にする場合はLLDPを使うことがあります。

LLDPとは

LLDPはLink Layer Discovery Protocolの略で、ベンダーに依存しない隣接機器検出の標準的な仕組みです。異なるベンダーのスイッチ、ルータ、IP電話、アクセスポイントなどが混在する環境で、隣接情報の把握に利用できます。

機器が対応しているか、送信・受信が有効か、どのインターフェースで動作させるかを確認します。

広告される主な情報

CDPやLLDPでは、機器を識別するデバイスIDやシステム名、接続しているポートID、機器の機能を示すシステムケイパビリティ、管理用IPアドレスなどの情報を確認できます。

表示項目はプロトコルと機器の実装により異なります。表示された情報だけを絶対視せず、インターフェース状態、MACアドレステーブル、設計資料、物理配線も合わせて確認します。

TLVとTTL

LLDPでは、情報をTLVという形式で表します。TLVはType、Length、Valueの組み合わせで、どの種類の情報をどの長さでどの値として運ぶかを表します。

TTLは広告情報を有効として扱う時間の目安です。一定時間内に更新広告を受け取れなければ、隣接情報は期限切れとして削除されます。

CDPネイバーテーブル

CDPネイバーテーブルは、CDPで学習した直接接続の隣接機器情報を一覧として表示する情報です。接続先の機器名とローカル・リモートのポートを確認すると、配線や構成を追いやすくなります。

LLDPにも同様に隣接情報を確認する表示があります。CDPとLLDPのどちらの情報なのかを区別して確認します。

セキュリティ上の注意

隣接機器検出の広告には、機器名、ポート、管理アドレス、機能などの情報が含まれる場合があります。不特定の端末や外部ネットワークに接続するポートで有効にすると、構成情報が漏れるリスクがあります。

信頼できるネットワーク機器間でだけ有効にする、未使用ポートでは無効にする、表示された情報を前提にせずアクセス制御と監視を行う、といった運用が重要です。

まず覚えたいポイント

CDPはCisco独自、LLDPはベンダーに依存しない隣接機器検出の仕組みです。どちらも直接接続の相手の機器名、ポート、機能、管理情報を把握するのに役立ちますが、構成情報を広告するため有効化する範囲を管理します。

関連用語