単元解説
構成管理とIaCの基礎
ネットワーク基礎CCNA設定をコードや定義ファイルとして管理するIaCの考え方、宣言的設定と手続き型設定、インベントリ、プレイブック、検証の基本を学びます。
この単元で学ぶこと
構成管理は、ネットワーク機器やサービスがどの設定になっているかを把握し、決めた状態を維持するための運用です。IaCは、インフラストラクチャの構成をコードや定義ファイルとして管理する考え方です。
この単元では、構成管理、Infrastructure as Code、宣言的設定、手続き型設定、インベントリ、プレイブック、モジュール、テンプレート、変数、チェックモードの基本を学びます。
構成管理の目的
ネットワークでは、VLAN、インターフェース、ルーティング、ACL、認証、監視など多くの設定を扱います。手作業で変更を重ねるだけでは、どの設定が正しいか、いつ誰が何を変えたかを追いにくくなります。
構成管理では、標準となる設定、対象機器、変更履歴、実際の状態を対応付け、設定のばらつきや構成ドリフトを発見・是正しやすくします。
IaCとは
Infrastructure as Code、略してIaCは、インフラストラクチャの構成を人が読める定義ファイルとして記述し、バージョン管理や自動処理で扱う考え方です。
IaCでは、設定をファイルに残すことで、レビュー、再利用、差分確認、承認、履歴追跡を行いやすくなります。対象はクラウド資源だけでなく、ネットワーク機器やネットワークサービスの設定にも広がります。
宣言的設定と手続き型設定
宣言的設定は、最終的にどの状態にしたいかを記述する考え方です。ツールが現在の状態との差分や必要な処理を判断します。
手続き型設定は、どの順序で何を実行するかを記述する考え方です。手順を細かく制御しやすい一方で、繰り返し実行した場合の影響や条件分岐を慎重に扱う必要があります。
インベントリと対象の管理
インベントリは、自動化の対象となる機器やグループ、その接続情報などを管理する情報です。拠点、役割、環境などで対象を分けると、誤った機器へ変更を適用するリスクを減らせます。
本番、検証、開発といった環境ごとに対象と値を分け、実行前に対象件数や対象名を確認する運用が重要です。
プレイブック、モジュール、テンプレート、変数
自動化ツールでは、処理のまとまりをプレイブック、個別の機能をモジュールと呼ぶことがあります。これらの名称はツールによって異なりますが、再利用できる処理を組み合わせる考え方は共通しています。
テンプレートは、共通の設定形式へ機器名やIPアドレスなどの差分を埋め込む仕組みです。変数を使うと、同じ処理を複数の機器や環境で再利用しやすくなります。
チェックモードと差分確認
変更を本番へ適用する前に、どの変更が予定されているかを確認することが重要です。ツールによっては、実際には変更を加えず、想定される変更内容を確認するチェックモードやドライラン機能を提供します。
ただし、すべての処理が完全に事前確認できるとは限りません。検証環境、小規模な対象、バックアップ、ロールバック手順を組み合わせて安全性を高めます。
秘密情報の扱い
パスワード、APIトークン、秘密鍵などを設定ファイルへ直接書き込むと、漏えいの危険があります。秘密情報はコード本体と分離し、アクセス制御された保管場所や専用の管理機能を使う方針を検討します。
まず覚えたいポイント
構成管理とIaCは、設定を繰り返し適用するためだけの仕組みではありません。設定の正しい基準を定義し、対象、値、処理、差分、履歴、検証を一貫して扱うための運用方法です。
関連用語
構成管理
機器やサービスの設定を把握し、決めた状態を維持するための運用です。
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Infrastructure as Code(IaC)
インフラストラクチャの構成をコードや定義ファイルとして管理する考え方です。
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宣言的設定
最終的にどの状態にしたいかを記述する設定方法です。
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手続き型設定
どの順序で何を実行するかを記述する設定方法です。
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インベントリ
自動化の対象となる機器やグループ、その接続情報などを管理する情報です。
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プレイブック
自動化する処理や対象や手順を記述したファイルまたは処理のまとまりです。
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モジュール
特定の処理を実行するための再利用可能な機能単位です。
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テンプレート
共通の設定形式へ機器ごとの差分を埋め込んで生成するためのひな形です。
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変数
環境や機器ごとに異なる値を外部から渡して処理を再利用するための項目です。
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チェックモード
実際には変更を適用せず、予定される変更内容を確認するための実行方法です。
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