単元解説

ネットワークセキュリティの基本概念

セキュリティCCNA

脅威・脆弱性・リスクの関係を整理し、最小権限・多層防御・ゼロトラストなどネットワークを守るための基本原則を学びます。

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ネットワークセキュリティの基本概念の要点を図解しています。

この単元で学ぶこと

ネットワークセキュリティでは、単に機器を設置するだけでなく、何を守るのか、どのような危険があるのか、どの対策を重ねるのかを整理して考えます。

この単元では、脅威、脆弱性、エクスプロイト、リスク、攻撃対象領域、セキュリティポリシー、最小権限の原則、多層防御、ゼロトラスト、機密性・完全性・可用性の基本を学びます。

守る対象を考える

ネットワークでは、利用者情報、設定ファイル、通信内容、機器の可用性、サービスの継続性などを守る必要があります。守る対象を資産として洗い出し、重要度や停止時の影響を考えます。

資産には、ルータやスイッチのような機器だけでなく、設定、認証情報、ログ、クラウド上のサービス、運用手順も含まれます。

脅威・脆弱性・エクスプロイト・リスク

脅威は、情報システムや組織へ悪い影響を与える可能性がある状況や事象です。脆弱性は、脅威によって悪用または引き起こされる可能性がある弱点です。

エクスプロイトは、脆弱性を悪用するための手法やコードを指します。リスクは、望ましくない事象が起きる可能性と、その事象が起きたときの影響を組み合わせて考えます。

攻撃対象領域を減らす

攻撃対象領域は、攻撃者が利用できる可能性がある入口や弱点の範囲です。不要なサービスやポートを有効にしたままにすると、管理すべき範囲が増えます。

使わない機能を無効化し、管理アクセスを限定し、ソフトウェアを適切に更新することで、攻撃対象領域を小さくする考え方が重要です。

セキュリティポリシー

セキュリティポリシーは、誰がどの資産へどの条件でアクセスできるか、どのような操作を許可または禁止するかを定める方針です。

ポリシーを技術的な設定へ反映するときは、ACL、認証、認可、ネットワーク分離、ログ取得などを組み合わせます。方針と実際の設定が一致しているかを定期的に確認します。

最小権限と多層防御

最小権限の原則は、利用者やシステムへ必要な範囲だけの権限を与える考え方です。広すぎる権限は、誤操作や侵害時の影響を大きくします。

多層防御は、一つの対策だけに頼らず、複数の防御層を組み合わせる考え方です。たとえば、認証、アクセス制御、ネットワーク分離、暗号化、監視、バックアップを重ねて、単一障害点を減らします。

ゼロトラスト

ゼロトラストは、ネットワーク上の位置や所有者だけを理由に暗黙の信頼を与えず、資産や利用者や端末ごとに認証・認可を行う考え方です。

ゼロトラストは特定の製品名ではありません。利用者、端末、アプリケーション、資産、アクセス要求を確認し、必要な範囲だけを許可するための設計原則です。

機密性・完全性・可用性

機密性は、許可されていない相手に情報を見せないことです。完全性は、情報や設定が意図せず変更されず、正しい状態を保つことです。可用性は、必要なときにサービスや情報を利用できることです。

セキュリティ対策では、この三つのバランスを考えます。アクセス制御を強くしすぎると可用性や運用性に影響する場合もあるため、守る対象とリスクに応じて設計します。

まず覚えたいポイント

ネットワークセキュリティは、脅威と脆弱性を理解し、リスクに応じて対策を重ねる取り組みです。最小権限、多層防御、ゼロトラストの考え方を使い、機密性・完全性・可用性を守ります。

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