単元解説

WLAN設定と無線LANの利用設計

無線CCNA

WLANとSSID、BSSID、VLANマッピング、チャネル・送信電力、ローミング、サイトサーベイを通じて無線LANの設計と設定の基本を学びます。

図版:Net Basics Labタップして拡大
WLAN設定と無線LANの利用設計の要点を図解しています。

この単元で学ぶこと

無線LANを設計するときは、SSIDを作るだけでは十分ではありません。利用者、端末、認証方式、VLAN、電波、移動範囲、ゲスト利用、運用方法をまとめて考える必要があります。

この単元では、WLAN、BSSID、VLANマッピング、チャネルプラン、送信電力、ローミング、サイトサーベイ、クライアント密度の基本を学びます。

WLANとSSID

WLANは、無線LANとして提供する接続サービスや設定のまとまりです。多くの構成では、WLANにSSID、認証方式、暗号化方式、VLANやアクセス方針を対応付けます。

SSIDは利用者が端末上で選ぶ無線LANの名前です。社内利用、ゲスト利用、端末種別など、異なる利用目的を同じSSIDに混在させず、必要な方針ごとに分けることがあります。

BSSID

BSSIDは、無線LANの基本サービスセットを識別するための識別子です。端末はSSIDを見て接続先を選び、実際にはアクセスポイントや無線ラジオに対応するBSSIDと通信します。

同じSSIDを複数のアクセスポイントで提供すると、利用者には1つの無線LANとして見えても、アクセスポイントごとに異なるBSSIDが使われます。

VLANマッピングとアクセス方針

WLANやSSIDは、通常、利用者通信を転送するVLANやアクセス方針と対応付けます。社内用、ゲスト用、IoT用などでネットワークを分けると、それぞれに必要なアクセス制御を適用しやすくなります。

ゲスト用SSIDは社内サーバーや管理ネットワークへ到達できないように、VLAN、ACL、ファイアウォールなどで分離します。

ラジオポリシーとチャネルプラン

ラジオポリシーは、どの周波数帯を利用できるようにするか、端末をどの帯域へ誘導するかなどの方針です。対応端末、利用場所、干渉状況、必要な通信品質を確認して決めます。

チャネルプランは、隣接するアクセスポイントが同じまたは近いチャネルを必要以上に使わないように、チャネルを割り当てる設計です。利用できるチャネルは地域の規制や機器設定に依存します。

送信電力とクライアント密度

送信電力を高くしすぎると、遠いアクセスポイントの電波まで端末が受信し、不要な競合やローミングの不安定さにつながることがあります。

会議室、教室、オフィスなどで多数の端末が同時接続する場合は、アクセスポイントの台数だけでなく、クライアント密度、チャネル幅、送信電力、利用アプリケーションを考慮します。

ローミング

ローミングは、端末が移動しながら、より適したアクセスポイントへ接続先を切り替える動作です。通話や会議などを利用する環境では、移動経路でも必要な電波強度と認証・接続の一貫性を確保することが重要です。

同じSSID、セキュリティ設定、VLAN方針を適切にそろえ、隣接APの電波が過不足なく重なるように設計します。

サイトサーベイ

サイトサーベイは、無線LANを導入・改善する場所で、電波強度、ノイズ、干渉、利用可能なチャネル、実際の通信品質を確認する調査です。

図面だけで設計を完結させず、実際の壁、棚、機器、利用者数、周辺の無線環境を確認し、必要に応じてアクセスポイントの位置や設定を調整します。

まず覚えたいポイント

WLAN設定では、SSID、VLAN、認証、電波設定を関連付けて考えます。BSSIDは実際の無線接続を識別し、チャネル・送信電力・ローミング・サイトサーベイは安定した利用環境を作るための重要な要素です。

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